【イタリア・救急科Pronto Soccorso】顔面にボールを受け鼻骨折して救急搬送

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イタリア生活

今回は2021年5月27日(木)に顔面にボールを受け救急搬送されたことについて書きたいと思います。

イタリアの病院のシステムはどうなの?」「留学中に何かあった時はどうすればいいの?」「保険でカバーされるの?」「保険がないとどれくらいかかるの?」など色々と疑問があると思います。

この経験でこのような疑問が少しでも解決できたら嬉しいです。

実際僕もまだ何も理解していませんので、その点ご了承ください。

保険加入状況

WAI(Welcome Association Italy)

僕はWAIWelcome Association Italy)という滞在許可証の発行の為の最低限の保険にしか加入していませんでした。

おそらく、多くの留学生がこの保険を利用していると思います。

この保険の良い所は1年間125ユーロとにかく安い事です!(日本円で1万5千円くらい)

日本で海外留学保険に入ると1年間で10万円以上は普通だと考えるとその1/10くらいです。

補償ない内容は急病のみ

しかし、この保険本当に最低限度の病気しか保証されません。

補償内容は以下のようになります。

CONTRATTO DI ASSICURAZIONE PER LA COPERTURA DEI CITTADINI STRANIERI
EXTRA U.E. SOGGIORNANTI IN ITALIA OLTRE 90 GIORNI より

補償に入らない内容がほとんどになります。

スポーツにおける事故(プロとしての活動を含む)は補償に入りません。

この様な保険内容だったので、救急車で運ばれる際や治療を受けている際とても治療費の事で心配でした。

顔面にボール直撃

お恥ずかしながら、バッティング練習中の守備でボールの目測を誤り顔に受けました。

木製バットの打球に慣れていない事と自分の動きがどれくらいなのかをまだ把握できていないことがこの事故の原因だと思います。

打球が飛んでくる際に頭上を越えると思い飛んだ所、思った以上にボールが伸びずに落ちてきて顔面に直撃しました。

ボールを受けた後はしばらく痛くて目も開けれなくうずくまっていました。

チームメートの日本人によると、僕の下には血の湖ができていて顔半分が血だらけだったそうです。

目を開けた時は、右手が真っ赤でした。

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救急車で病院へ

チームの監督か管理の人が救急車を呼んで下さり、15分後くらいには救急車が到着しました。

まずは出身地国籍年齢などの個人情報を聞かれ、次に当たった時の記憶があるかどうか、顔の骨を触られどこが痛いのかなどの事を聞かれました。

救急車で運ばれる際に大きなバックを持っていくことができなかった為、お財布とスマホだけをもって病院へ搬送されました。

タンカーがありましたが僕は席に座るように言われ、叩くと冷たくなる保冷剤を救急隊員の方からもらい顔を冷やして病院へ運ばれました

その時に撮った写真がこちら。
ちょっと痛々しいので、見たくない人は飛ばしてください。

イタリアも日本と同じく無料で救急車を呼ぶことができます。

調べたら日本だと搬送に緊急性がないときや、軽症であると判断されたときは料金が発生するらしいですね。

病院で検査

Policlinico Universitario Agostino Gemelli

僕はPoliclinico Universitario Agostino Gemelliという公立の大学病院へ搬送されました。

病院へ着くと車いすに乗せられて中へ入っていきました。

救急隊員の方から診断書のようなものをもらい病院に行ってから渡すように言われました。

それがこちらになります。

救急科(Pronto Soccorso)の受付で心拍数血圧を測り、診察エリアの方へ行きました。
この時は顔を冷やしていたのとショックであまり覚えていません。

コロナの影響で受付までしか患者以外は入ることができない状況になっています。

検査の準備

コロナの状況の為、初めて運ばれてきた人は簡易検査を行います。

僕は鼻が血だらけで検査できる状態ではなかったので喉から検体を取りました。

また、血液検査も行われ試験管3本ほど血を抜かれました。

CT検査

顔の骨の状況を知るためにCT検査を行いました。

診断結果は鼻の骨折でした。

処置するのかと思いましたが、この時点で夜中の1時をまわっており外科医がおらず今日は措置ができないという事。

また、僕は治療費が掛からないかとても心配だったので、チームの保険があるかなど一度全部確認してから治療をしたいと思ったので、チームの管理の人が確認するまで待つことにしました。

しかし、病院に滞在する場所がないので一度帰宅することになりました。

合計で約3時間半の滞在

書類にサインし、医者に次の日の朝に来るように言われこの日はチームメイトの日本人の方の家に泊まらせて頂きました。

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翌日再検診

ここからが悪夢の始まりでした。

次の日、チームの関係者から電話があり、保険があるとの事を確認してから病院へ。
結局公立病院は治療費が掛からないと医者に言われたので必要ありませんでした。

前の日に寝たのが3時近くで、タクシーで病院へ行きましたが渋滞もあり着いたのが10時半。

当たり前ですが受付に行くと人が変わっており、なぜ昨日治療拒否したのか?など聞かれ受付。

あとで気が付くと、昨日のサインした書類は家に帰るための治療拒否の書類でした。

おそらく、夜勤のお医者さんだったので朝方までいましたが、僕が到着した時には帰っており、引継ぎがなされておらず、振り出しに戻りました。

眠くても担当のお医者さんが帰る前に朝早くから病院へ向かえばよかったと後悔しました。

合計14時間滞在

診察まで待つことに。

待てど待てど順番はやってきませんし、僕が来る前の人も全然呼ばれる気配なし。

より重症な患者さんも救急搬送させてきて、当たり前ですけど優先順位の低い人は後回しさせる場所なんだと感じました。

それをお思ったのがもう一つ、昨日3時間で足らずで検査+診察まで行ったのは優先順位が高かったのではないかと思いました。

壁を見ると優先順位のポスターがありました。

優先順位が高い順に
1. 2.オレンジ 3. 4. 5.

結果、搬送当日は優先順位3番目の青色で翌日は4番目のでした。

僕の順番が来たのは17時前後、病院へ到着してから6時間半後でした。

そこから診察し前日言われたように形を戻す手術か必要と言われ、手術の日を決めるから待っているようにと言われました。

次に僕の時間が呼ばれたのは翌日午前2時診察の7時間後でした、、、

結局帰宅できず、入院

そこで言われたのは、今日は病院に泊まるようにとの事。

そこから胸のレントゲンと再度血液検査が行われ、ベッドの半分くらいの幅のストレッチャーで一晩入院しました。

もう寝れるのかと思ったらそこから検査開始。

午前2時からレントゲン血液検査で結局寝たのが3時過ぎでした。

スマホの充電がない

一番の問題はスマホの充電がなくなることでした。

僕のアイフォンは3年くらい使っており、充電のヘリがとても速い

ここまで時間がかかると予想していなかったので、充電器もモバイルバッテリーも持ってきていませんでした。

途中からこのままだとバッテリーがもたないと思い、夕方から最低限の連絡のみでインターネット接続も切っていました。

チームのグループに連絡などしたかったのですができませんでした。

何の為に入院したのか?

翌朝7時くらいに起こされて朝食が運ばれました。

朝ご飯がこちらになります

朝食を食べた後当たりに、ほとんど使っていなかったスマホの充電が切れました。

些細な朝ご飯を食べた後は呼ばれる気配もないので、ストレッチャーで寝ていました。

午前中は呼ばれることなく寝て終わり、正午前後に別のお医者さんが来て昨日の方から引き継いでいて「これから手術を今日行うために病院に残るかかそれとも後日やる為に今日は帰るか伝えるから待っていて」と言われました。

待っていると病院のお昼ご飯の時間になりました。

Gemelli病院のお昼ご飯はこちら

病院食というと味が薄い食べた気がしないなどという印象がありますが、非常に美味しかったです

練習日からこの日の朝食しか食べていなかったので、とても満足しました。

フルーツがあったのが良かったですね!

そうしているとお医者さんが来て、「今日は空いてないから来週になったから、今日は帰っていいよ」と言われ帰りました。

前日から前の日と変わらない診断と胸のレントゲンと2度目の血液検査、、、何のために、、、

それだったら最初から手術の日を決めてからで良かったのではないかと思いましたが、何も把握していなかった僕が悪かったなと思いました。

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まとめ

今回初めてイタリアでの救急車と病院を利用したので、知らないことが多くとても不安でした。

間違えている部分があるかもしれませんが、ポイントはこちらになります。

公共の救急車は無料
大学病院などの公立病院は診察料などすべて無料
入院費も無料

救急は一度処置の拒否をする優先順位が落ちるのでできるだけ病院に残る
→でないと次回の待ち時間が凄くかかる

病院は1日がかり
病院に行く際は十分な食べ物と飲み物を持参、スマホの充電器は必須

僕が言うと説得力がありませんが、異国の地での生活は十分気を付けましょう。
読んでくださっている人というよりも自分に言いきかせています。

今回チームの関係者の人やチームメイトの日本人の方にとてもお世話になりました。

これ以降けがをしないように注意して、恩返しができるように頑張りたいと思います。

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