【イタリアで学ぶ建築修復】Restauroとは?

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修復

Restauro(修復)について紹介していきます!

僕の記事で話す修復は”イタリア”の修復に対する考え方です。

今回はRestauroを考え始めるためのイントロダクションになります。

日本語では一般的に以下のように訳されます。

(建物や芸術作品などの)修復、復旧、修理

『伊和中辞典』第2版小学館

【結論】Restauro(修復)とは

修復の対象:芸術作品、人によって作られたモノ

修復:芸術作品をその物質と芸術性・歴史性の2つの特性について将来に継承するための行為

芸術作品

芸術作品はイタリア語のopera d’arteから直訳しています。

芸術作品とはある時代や人物(ある時代に作られた・有名な人物によって作られた)を表す文化遺産のことで、芸術的・歴史的に価値を持つもの。

また、さらに必要な条件は人に認識されていることです。

ローマ帝国の遺跡が地下に埋まっている状態では価値を認識されていないので芸術作品といえません。
人に発掘されることによって芸術作品になります。

芸術作品の何を将来に伝えるのか

物質

Restauroを語る上で欠かせない要素が物質。
日本の修復と根本的に異なる部分です。

Restauroは物質の議論から始まっているといっても過言ではありません。

芸術作品は物質によって表現され、私たちに認識されます。

芸術性・歴史性

そしてその物質が持っている特性が、その物質が表す外見=芸術性と経験した歴史性

簡単に考えると「なぜその建物・絵画・像が価値があるのか?」

芸術性:様相・形が美しい・その時代を表していると認識されている
歴史性:ある時代に建てられた、有名な建築家・芸術家によってデザインされた

【結論】Restauroとは

芸術的・歴史的に価値を持つ芸術作品のその様相を表す芸術性とある時代に作られたという歴史性の根源である物質を未来に残すための行為

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