今回はイタリアで実施されているオンライン授業のについて紹介します。
コロナウイルスの感染拡大により、イタリアでは3月の中旬からオンライン授業が行われています。
ローマ大学サピエンツァではGoogle Meetを利用しています。
それではいくつかの方式を方法・良い点・悪い点・ポイントに注目して分析します!
教授がパワーポイントを生徒と共有
多くの授業がこの形式で行われます。
方法
1.Google MeetやZoomといったサービスを利用
2.教授がパソコンの画面でパワーポイント(以降PPT)を開き、生徒と共有
3.学生のマイクはオフ、質問がある時だけオンにして話す。
4.コメント欄のでも質問可能
良い点
・教授が生徒の反応を聞く、生徒がカメラをオンにしていれば表情を見ることができる
・教授がスライドの文章や図、写真などをマウスで指すことができる
・学生が分からないことがあれば質問できる
悪い点
・教授のネット環境が悪いと学生全員へ影響を受ける。
・各学生のネット環境へ依存する
・普段板書で教えている0からPPTを作成しないといけないのでの授業準備の負担が大きい
・PPTを共有しているとコメントを見れない気付けない
・話し手以外はマイクをオフにしないと、マイクが雑音や音を感知し話し手の音が途切れる
ポイント
・発信側(教授)のネット環境が悪いと学生全員へ影響があり、画質が落ちて見えなる又音がとびとび・途切れるなど授業へ支障が至ります。
ホワイトボードやタブレットを黒板代わりに使用
通常黒板に板書する授業形式で用いられる。
数学・物理・化学といった理系の授業が適しているのではないだろうか
方法
1.Google MeetやZoomを利用
2-1.タブレットとパソコンをリンクさせ、メモを学生と共有
2-2.ホワイトボードを用意し、カメラで移す
良い点
・通常の授業の様に進められる
・PPTの準備がいらない(特に数式を使う授業の場合パワーポイントで作成するのに適していない)
悪い点
・タブレットだと1ページに書ける量が限られる。
・パソコンとタブレットの接続
・PPTやPDF と同様、教授と学生のネット環境が影響
ポイント
・タブレット
教授の手際の良さ・慣れで授業の効率度が変わる。
・ホワイトボード
生徒がスマートフォンといった小さな画面の機械で受講していた場合、ホワイトボードの字が小さくなってしまう。
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教授が事前に授業を録画しアップロード
方法
1.事前に教授がPPTを映しながら授業を録画し大学のオンラインプラットフォームにアップロード
2.学生がダウンロードし、動画を視聴
良い点
・ネット環境の影響を受けない
・聞き逃した点や分からない点があったら、巻き戻せる
・動画を止めて、ノートを取る為の時間を確保できる
悪い点
・教授が生徒の反応が分からない
・すぐに学生が質問できない
ポイント
・生徒が質問できる時間や媒体を用意する。授業中に疑問に思った事をその時に聞くことができないため、不明な点があるまま授業が進んでしまうという欠点があります。
・ゆっくり説明することを心掛ける。生徒がいないと反応を確認しないので、授業の進み具合が早くなる傾向があります。
生徒がPPT・PDFと教授が録音した解説をネットプラットフォームダウンロード
僕は受けていませんが、寮の友達から聞く限り満足度はあまり高くありません。
方法
1.教授がPPTやPDFをアップロード
2.学生が大学のネットプラットフォームからダウンロード
3.PPTを開きながら解説を聞く
良い点
・ネット環境の影響を受けない
・聞き逃した点や分からない点があったら、繰り返し聴ける
・音声を止めて、ノートを取る時間を確保できる
・データ量が軽い
悪い点
・教授が生徒の反応が分からない
・学生が質問することができない
・マウスやポインターを使ってどこを指しているか分からない。
・PPTやPDFで前に戻って説明したりできない。
ポイント
・今どのスライドを説明しているかを明確に述べる。
・授業の進み具合。事前に動画を録画する方式と同様で、授業が早く進みがちになるのでゆっくり説明する。
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授業のポイントのまとめ
ライブ式
GoogleMeetやZoomなどのサービスでの授業
・教授のネット環境・設備の整備
ネット環境が悪いとスライドが数分遅れて次にいったり、音声が度切れてしまいます。
・学生のマイクのオン・オフの管理
教授は授業前に学生にマイクをオフしてくださいとアナウンスしますが、手違いなどでオンになってしまう場合があります。その時は管理者(教授)がオンにしないといけません。
・授業を録画し、学生と共有
Google Meetでは録画をすることができます。学生のネット環境が悪く音が切れたりして授業を受けることができなかった場合、共有して後で学生が見ることができます。
録画・録音式
・質問の媒体を設ける
メールで質問を受け付けたり、Google MeetやZoomで質問の時間を設けると良いかもしれません。
また、同じ質問が来るのを避けるために大学のネットワークサービスやGoogle Classroomのチャットを使用することによって受講生全員と共有すると効率的でしょう
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