今回はイタリア政府奨学金をもらう上で注意しないといけない点について紹介します。
留学する上で避けて通れないのが、お金のやりくりです。
日本での仕送りと違い海外送金では為替レートの変動や銀行の為替手数料・海外送金の手数料とお金を移動させるだけでお金がかかります。
さらにバイトしていない留学生にとって、現地の通貨での奨学金は頼みの綱です
イタリア政府奨学金は月900ユーロ給付(返済不要)と十分な支援をしてくれるとても良い精度です。
しかし、この資金を上手く操るには次の注意が必要です。
1.奨学金の給付が後払い
イタリア政府奨学金は3分割で、3か月分が1度 (9ヵ月給費の人は3か月分、6ヵ月の人は2か月分) に支給されます。
ここまでは大丈夫。
最初に全部もらってしまうとお金の使いが荒くなる人がいるかもしれませんからね(笑)
問題は給費期間の最初に送金されないことです。
9ヵ月給費の場合、基本的は給費期間開始から3,6,9ヵ月後に支給されるそうです。
しかし、2018年度は例年よりも遅く一回目の支給が2月の終わりでした。(給費開始10月の約5か月後です)
つまり、イタリア政府奨学金をもらっても生活のスタートアップの資金にならないということです。
イタリアに来た初めの方は家賃・大学の税金(授業料とは別)・滞在許可証の申込と出費が重なります。
例)大学の税金:180ユーロ、滞在許可書:約100ユーロ(地域によって異なる)
特に問題なのが家賃の支払いは基本的に銀行口座への送金となります。
もちろん、クレジットカードは支払いでは使用で使えません。また、日本からの海外送金では手数料が結構かかります。
僕の場合、留学前は寮費を全部奨学金で払い、その他の生活費を日本からの送金やクレジットカードでやりくりをしようと考えていました。
しかし、給費は1回目の寮費の支払いに間に合わずキャッシュパスポートという日本で作ったプリペイドカードでキャッシングをしてイタリアの口座に入金し、送金するという面倒で手数料のかかる作業をしました。
2回目の寮費の振り込みは、受給しているロシア人の友達と奨学金が遅延している証明書を持って寮長に待ってくれるように頼みに行き1か月は待ってもらいましたが、これ以上待てないということで結局親に日本から送金してくださいと頼み解決しました。
寮に住んでいるので少し融通が利きましたが、普通のアパートに住んでいる人はそうはいきません。
同じく奨学生のインドネシア人の友達はもう母国に帰ろうかと言うくらい詰め詰めの生活をしていたみたいです。
2.給費を受け取るためには銀行口座の開設が必要
滞在許可証と大学入学手続きの次に給費生がイタリアに来てやらないといけないことは銀行口座の開設です。
口座を開設してIBANと呼ばれる口座番号を記入用紙(Study in Italy まはたメールで送られてくる)に記入し外務省の奨学金担当者にメール伝えなければなりません。
銀行の維持費がかかりますが、給費か遅れないためにもできるだけ早く開設し送ることをおススメします。
これに僕は苦労しました、、、
銀行口座についてはこちらの記事を読んでください
3.更新時に給付期間が変更する可能性がある
大学院の給費期間は6、9ヵ月間で、修士は2年・博士は3年受給可能です。
イタリア政府奨学金は1年ごとの奨学金のため、更新が必要となります。
その更新で給付期間が変更する可能性があります。
僕もその一人で2018-2019年では9ヵ月だったのですが更新して6ヵ月になってしまいました。
心当たりはなくはないのですが、、、
例年ほとんど9ヵ月間で通ると聞いていたのでどうやってやりくりするか結構動揺しました
サピエンツァは授業料免除が奨学金の給付期間が9ヵ月以上なので、収入だけでなく出費も増えてしまいました、、、
知り合いからの情報だと僕と同じ年の奨学生のほとんどが9ヵ月から6ヵ月になったらしいです。
今思うとラツィオ州の奨学金も申し込んでおけばよかったと後悔しています。
まとめ
今回はイタリア政府奨学金の注意点について紹介しました。
こういった点があると事前から認識していたら対処できることだと思います。
僕も色々と問題がありましたが、この奨学金はイタリアに正規留学している学生にとってはとても助かる制度です。
他の奨学金は留学の1年前に選考があるものが多いですが、イタリア政府奨学金は留学する年の4,5月が応募と遅い時期にあるので、挑戦してみると良いと思います!
コメント